2016年05月13日

泣きっ面にハチ

 「南米初の五輪を開催しよう」との掛け声に乗り、夏季五輪のリオデジャネイロへの招致が決まった2009年、当時のブラジルはBRICs(経済新興国)の主要国として、自信に満ちていた。まさに、何をやっても成功するブラジルとルラ大統領(当時)をして、ベネズエラの故チャベス大統領は「イエス・キリストのように福音をもたらす」とまでルラ前大統領を称賛したほどだ。

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 それから7年、ブラジルはマイナス成長とインフレ、国を二分する政治混乱に加えて、ブラジルだけでなく世界をも震撼(しんかん)させた「ジカ熱」の猛威に悩まされた。さらに先月からは、新型インフルエンザの脅威にもさらされている。先月末の時点で、すでに200人以上がインフルエンザ罹患が原因となって死亡、老人や幼児を優先したワクチン接種が急がれているが、ワクチン確保と特効薬「タミフル」の調達が間に合わない保健所が相次いでいるという。

 2009年のインフルエンザ流行では、ブラジルは世界最大の577人の死者を出しており、ブラジルの市街では、毎年冬になるとワクチンの接種を呼び掛ける保健所職員の姿が見受けられる。

 幼児を抱える記者宅でも、急いで近所の保健所に出向き、ワクチン接種待ちの長い行列を耐えながら無事に接種を済ませた。街中でも、奥様方や老人の井戸端会議では、もっぱら「どこの保健所に行けばワクチンがあるよ」といった話題が先月から続いていた。

 新型インフルエンザの流行は、老人やまだ幼い子供を抱える家庭では深刻な問題だが、次々とブラジルを襲う、不景気、インフレ、ジカ熱、インフルエンザの襲来に、市民たちはまさに泣きっ面にハチ状態だ。

(S)

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