2016年08月16日

止まらないイスラム嫌い

スイスから

 スイス南部のティチーノ州でブルカやニカブで顔面を完全に隠すイスラム教徒の女性に初めて罰金刑が科された。スイスのメディアによれば、クウェートからの旅行者が先月30日、キアッソで100スイスフラン(約1万400円)の罰金を科された。

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 ティチーノ州ではスイス最初の顔面隠蔽(いんぺい)禁止が発令され、7月1日に施行されたばかり。違反者は最高1万スイスフランの罰金が科せられるという。同州観光局は顔面隠蔽禁止を歓迎していない。アラブからの裕福な旅行者を失いたくないからだ。

 アルプスの小国スイス(2014年人口約820万人)には約200万人の外国人が住んでいる。スイスの外国人の比率は約25%で、欧州の中でも飛びぬけて高い。その中でもイスラム教系の外国人が急増した。同国では1990年、イスラム教徒数は約15万人にすぎなかったが、その数は約40万人に急増した。同時に、イスラム嫌い現象が見られ始めた。

 スイスで2009年11月29日、イスラム礼拝所のミナレット(塔)建設を禁止すべきかを問う国民投票が実施され、禁止賛成約57%、反対約43%で可決された。スイス連邦政府は当時、「宗教の自由の尊重」という立場から一貫して建設禁止への反対を表明してきただけに、投票結果に大きな衝撃を受けたことはまだ記憶に新しい。建設禁止が多数を占めた背景には、スイス社会のイスラム化への懸念がある。

 スイスは欧州諸国の中でも先駆けてミナレット建設禁止を決めた国だが、その国の州でこれまた欧州で初めてイスラム教女性の顔面隠蔽禁止令を施行し、罰金を科しているわけだ。スイス国民の中には、「反イスラム教の傾向がこれ以上高まると、わが国のイメージ悪化につながる」と懸念する声も聞かれる。

(O)

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