2016年08月19日

同性愛者が海軍艦艇名に

米国から

 米国で新たに建造される海軍の補給艦に付けられた名称が波紋を広げている。その名は「ハーベイ・ミルク」。オバマ政権は同性愛活動家のパイオニアとして知られた人物の名前を海軍艦艇に付けたのだ。

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 ミルク氏は1977年のサンフランシスコ市会選挙で、米国で初めて同性愛者であることを公表して当選を果たした人物。海軍に所属したのはわずか4年で、55年に名誉除隊になっている。

 ミルク氏は同性愛を理由に除隊になったわけではないが、選挙では同情票を得るために、同性愛者差別で海軍を追い出されたと事実と異なる主張をしていた。また、16歳の少年と性関係を持つなど、ミルク氏は少年愛者だったといわれている。

 保守派はこのような人物の名前を海軍艦艇名に使うのは不適切だと反発しているが、オバマ政権のリベラルな価値基準では、ミルク氏は差別と戦った「勇敢な英雄」なのだろう。性的少数者(LGBT)の地位向上のために、愛国の象徴である米軍を利用しようとする政治的思惑があるのは間違いない。

 オバマ政権は大幅な国防費削減で米軍の戦力を低下させる一方で、同性愛者・トランスジェンダー(性転換者)の軍務解禁や戦闘部隊への女性配属などリベラルな政策は強力に推進してきた。このため、軍関係者からは「戦争に勝つことよりも政治課題の押し付けを優先している」との批判が出ている。

 それにしても、16歳少年と関係を持った人物の名前が付いた艦艇に配属された兵士たちは、誇りを持って任務に就けるのだろうか。現場の士気に与える影響が気になるところである。

(J)

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