2016年11月01日

夢を捨てきれない難民

フランスから

 フランス北部英仏海峡に面したカレーは、海を隔てた英国に最も近い街として、ユーロトンネルのフランス側入り口に位置する。そのカレーに英国を目指して集結した約6000人の移民・難民たちが住むキャンプ(通称ジャングル)が解体された。

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 理由は、連日難民たちが英国に向かう大型トラックの荷台に乗り込もうとして事故が多発し、暴力事件も起き、ジャングル内は衛生状態が劣悪だったからだ。さらには近隣住民の家に強盗に入ったり、農家の作物を荒らしたりと治安が悪化したためでもあった。

 貧困と紛争に明け暮れるアフリカや中東からの移民の多くが英国を目指している。英語が通じるだけでなく、入国してしまえば、人間として扱われ、自分たちが持つ宗教や生活習慣も尊重されるからだ。フランスのようにイスラム女性のスカーフや全身を覆うブルカ着用を禁止されることもない。

 難民申請した場合も、フランスではいつ申請が通るのか気の遠くなるような時間が必要で、その間に路上生活者になるケースも少なくない。英国は迅速に対応してくれると思われている。そんな情報が日々、スマホを通じて流されているからだ。

 ジャングルを追い出され、係官にフランスの全国各地に用意された村などの収容センターを地図で示され「どこに行きたいか」と問われても、そこがどういう所なのか想像もつかない。受け入れる町の中には住民の反対運動が起き、決して歓迎ムードともいえない。

 英国への夢を捨てきれない難民たちは、収容所におとなしく残れるだろうか。先が見えない彼らは収容所を抜け出し、カレーに戻ってくる可能性も高い。

(A)

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