2017年02月03日

アーミッシュの馬糞騒動

米国から

 だいぶ前だが、米東部ペンシルベニア州ランカスター郡を旅行したことがある。ここは電気や自動車など現代技術の利用を拒むキリスト教の一派「アーミッシュ」が多く住む地域。彼らの交通手段である馬車が自動車と同じように一般道を走るのを見て、大きなカルチャーショックを受けた。地元の宿に1泊した翌朝、パカパカという馬の足音で目覚めたのを今もよく覚えている。

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 さて、そのアーミッシュの馬車をめぐり、騒動が生じている地域がある。南部ケンタッキー州にある人口約1300人のオーバーン市では、街を清潔に保つため、馬のお尻に糞(ふん)を受け止める袋の取り付け、つまり、“馬おむつ”の着用を義務付ける条例を施行し、大きな論争を巻き起こしているのだ。

 多くのアーミッシュは条例に従うことを拒否。罰金の支払いを拒んだ男性が10日間刑務所に入れられたケースも。この男性は昨年12月、別の男性とともに、条例はアーミッシュの信教の自由を侵害しているとして訴訟を起こし、全面的な対立モードになっている。

 アーミッシュと一般住民は全般的に良好な共存関係を築いている印象を受けていたため、このニュースは少々意外だった。ただ、条例を求めた一般住民の気持ちも分かる。ランカスターを訪れて真っ先に気付いたのは、至る所に馬糞が落ちていて、街中が臭いことだった。衛生的にも良くないと思う住民がいても不思議ではない。

 それでも、アーミッシュと一般住民が争うのは見たくない。何とか良い解決方法を見つけ出してほしいものである。

(J)

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