2017年04月04日

ウィーンのタンポポ

オーストリアから

 家人がベランダにタンポポを見つけた。敷石の隙間に入って定住している。家人いわく「もうすぐ花が咲くわ」。タンポポはキク科で、多年生、ユーラシア大陸に主に分布している。「タンポポは生命力が強く、アスファルトの裂け目からでも生えてくる」と聞いていたが、「なるほど、その通りだ」と納得した。

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 ドイツ語でタンポポを「ライオンの歯」と呼ぶ。フランス語でも同じだ。歯のような葉が横に広がり、花がライオンの冠のようだからだという。昔の人はうまく名前を付けたものだ。

 家人はタンポポを見ながら、「よく来たわね」と話し掛けている。当方は敷石の狭い間にもかかわらず文句の一つも言わず、咲いているタンポポに小さな感動を覚えている。

 わが家のベランダは幸い、朝の光が入り、雨が降れば、ベランダを濡らす。野生の植物にとっては絶好の場所かもしれない。家人は毎年4月になると、花屋さんからベラゴニアを買って窓際に飾る。友人からもらったシソを小さな箱に入れる。料理用という。シソは香りがいい。

 ところで、タンポポも負けていない。その葉や根は薬草に利用されるという。植物辞典によれば、根には利尿、健胃、催乳などの効果がある。根を乾燥させて煎ってコーヒーもできる。タンポポ・コーヒーだ。わが家に定住したからには一度飲んでみたい。

(O)

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