2017年04月20日

らしくない過労死

フランスから

 日本の大企業で若いエリート社員が過労で自殺したニュースは、フランスでも報じられた。実はフランスでもエリート社員が仕事のプレッシャーから自殺した例はある。生きるために仕方なく働くと言われるフランス人からすれば意外なことかもしれない。

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 それは、フランス通信最大手のフランステレコム(現オレンジ)が民営化された2009年の話。大規模再編によるリストラと成果主義導入で、それまで高学歴で地位も報酬も保障されていたエリート社員がストレスから次々と自殺し、その数が20人を超えた。

 ただ、その当時、社員が自殺したから、社長が辞めるということはなかったし、会社が厳しい社会的批判にさらされることもなかった。逆に自殺する前に、なぜ転職しなかったか疑問を投げ掛ける声が多く聞かれた。

 筆者が教鞭(きょうべん)を執っていたビジネスエリートを輩出する大学では、自分の得た学歴で将来は完全に保障されていた。そこには過度な競争も成果主義もなく、大学卒業後、すぐに人の上に立ち、管理職人生を送るのが定めだった。

 今回の大統領選で有力視されるマクロン候補も、パリのアンリ4世高校からパリ第10大学を経て、パリ政治学院、国立行政学院(ENA)を卒業。39歳で選挙の経験もないが、すでに大臣を経験し、大統領をうかがう勢いだ。

(M)

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