2017年05月18日

おもてなしに逆行?

ロシアから

 ソ連崩壊後、一時グローバル化の象徴にもなったマクドナルド。最近完全無人オーダー・システムが日本に先駆けて導入されている。 新装した大きな店舗では、オーダーは全てタッチパネル。カードで決済できる。

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 ただでさえ、ロシアのファストフード店で「いらっしゃいませ」などという言葉は一切聞けないのに、従業員の最初の接客の言葉「注文は?」すら聞けなくなる。

 ロシアのマクドナルドでは従業員は旧ソ連圏の中央アジア系か低賃金層の若者中心になり、まるで近未来の世界を感じる。サービス側からすると、より多くの注文を自動化し、作業時間を短縮し間違いを減らせるという思惑のようだ。

 列に並ぶことをまだ苦にしないロシア全ての店舗でこのシステムを導入することはないだろうが、本来ロシアの接客文化の神髄は、家庭的なおもてなし文化だ。家に招かれると、紅茶は、なみなみとあふれんばかりに注がれ、必ずスイーツを自家製ジャムと共に楽しむ。どれだけ貧しい家でも、客が食べることを望むか望まないかに関係なく、食事の際に盛られるその量は、とにかく食べることを迫られるほど温かいのだ。

 ロシアの良き家庭的伝統を、ファストフードを愛する若者たちには忘れて欲しくないと思う。

(N)

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