2017年06月09日

襲撃から逃げる警備員

フィリピンから

 フィリピンに来た日本人が驚くことの一つに、警備員の多さがあるだろう。銃をぶら下げた警備員は治安の悪さを印象付け、慣れない日本人にとっては、ちょっと怖く見える存在だ。

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 よほど小さな商店でもない限り、銀行や両替商はともかく、ファストフードレストランやマンションなどにも常駐しており、警備員は社会に欠かせない存在となっている。しかし店舗によっては銃を装備していない警備員もいて、暇な時にテーブルを片付けたりドアマンをやったり、単なる雑用係と化している所もある。

 よく観察すると、その警備は強盗などの「外敵」よりも、むしろ従業員の商品の持ち出しを監視したり、内部に向いていることも分かる。退社する従業員の持ち物を調べるのも、警備員の重要な仕事の一つだ。

 先日、マニラ首都圏のカジノ施設にライフル銃で武装した男が乱入し37人が死亡した事件では、入口の警備員が武装しておらず、なすすべもなく犯人の侵入を許してしまった。また防犯カメラの映像を監視する警備員も真っ先に逃げてしまい、犯人追跡をサポートしなかったとして警察から非難を受けている。

 彼らの薄給を知れば、命を懸けて職務に当たることを望むのも酷な気もするが、その一方で客の誘導で避難が遅れ犠牲になったスタッフがいたことも事実だ。

(F)

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