2017年10月05日

鶏に罪はない?

エルサレムから

 ユダヤ暦の新年が明けて10日目の9月30日、「ヨム・キプール(大贖罪〈しょくざい〉日)」を迎えた。ユダヤ教の祝祭日で最も神聖なこの日、敬虔(けいけん)なユダヤ教徒は、日没から翌日の日没まで丸1日飲食をせず、入浴や化粧など一切の活動や労働をしない。

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 この日を迎える前、エルサレムの超正統派ユダヤ教徒が住むメアシェアリーム地区で、「カパロット(贖〈あがな〉い)」という珍しい儀式を見ることができた。広場には生きた鶏が入れられた大きな籠が並べられ、黒服黒帽子のユダヤ教徒たちが家族で、鶏の羽や足をつかみ頭上で3回振り回し祈りを唱えていた。

 非常に奇妙でこっけいに見えたが、儀式を行っているユダヤ教徒は至って真剣である。過去1年間に犯した自分の罪が全て鶏に移るとされているのだ。儀式の後、すぐ側の店でその鶏は屠(ほふ)られていた。

 この儀式の起源は古代にまでさかのぼり、エルサレムでは当時、山羊(やぎ)に人々の罪を負わせ荒野に放すという方法を取っていた。現在は、鶏もしくは布に包んだお金が用いられ、儀式後、鶏は貧しい人々に配られ、お金は慈善団体に寄付されるという。

 毎年この儀式のため多くの鶏が犠牲になることから、動物愛護団体が抗議行動を起こすことがたびたびある。あまりにも抗議が市役所に寄せられるため、テルアビブ市では昨年、鶏の使用が禁止された。逆に、ハイファ市のように、伝統的儀式に干渉してはならないとして、鶏の使用の継続を決定した都市もある。

(M)

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sekai_no_1 at 15:18│Comments(0)中東・北アフリカ 

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