2018年01月19日

噴火の恐れにも賑わい

フィリピンから

 その非常に整った円錐(えんすい)形の容姿から、かつて「ルソン富士」と呼ばれたアルバイ州のマヨン山の火山活動が活発化し、これまでに3万人以上の住人が避難を強いられる事態となっている。火口から溶岩が流出し始め、火砕流も確認されており、地元当局は避難範囲を拡大した。避難所として使用される学校はすでに授業停止となっている。

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 フィリピン火山地震研究所は警戒レベル5段階のうちレベル3を発令し、数日以内か数週間以内に噴火する可能性があるとして、住人や地元自治体に警戒を呼び掛けた。

 とはいえ住人の避難とは裏腹に、マヨン山の小規模な噴火は観光客を惹(ひ)き付けるショーとなっていることも事実だ。実際、夜景に浮かぶ山頂の赤い溶岩はとても幻想的であり、国内外から多くのカメラマンがその光景を収めるために現地を訪れる。地元メディアによると現地のホテルには、いつもより多くの観光客の予約が入っているという。マヨン山は地元にとって自然の脅威の象徴である一方、貴重な観光資源でもあり共存関係にあるのだ。

 フィリピン火山地震研究所は、噴火の前兆である火山性地震の監視を強化し、噴火が差し迫った状況になればレベル4に警戒を引き上げ強制避難を実施する方針を示している。大きな噴火にならないことを祈るばかりだ。

(F)

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sekai_no_1 at 11:50│Comments(0)アジア 

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