2018年04月26日

高い税金と庶民の本音

ブラジルから

 ブラジルに住み始めた日本人が驚くことの一つが、税金の高さと複雑さだ。

 例えば、スーパーで渡されるレシートには、合計欄の下に「あなたはこれだけの消費税を払いましたよ」という明細が小さな字で書かれている。物品によって税率は変わるが、多くの場合、数十%もの税率に基づいた納税額が書いてあり、「こんなに税金を払っているのか」と驚かされる。

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 最近、取材に利用しているカメラの部品を日本から取り寄せた。数千円ほどの部品だったが、その半分以上の関税を要求されて驚いた。

 問題は、ブラジル国民が支払った税金に見合う恩恵を感じているのかどうかだ。

 ブラジルでは、基本的な医療は無料で、公立病院に行けば、ほとんどの病気に対応してもらえる。ただし、待ち時間は長く、風邪を引いて病院に行けば、それだけで半日がつぶれる。がんなどの難病ともなれば、高額な保険を利用した私立病院にかからない限り、病院待ちで手遅れになりかねない。

 最近のブラジルでは、元大統領や大統領候補の上院議員らが次々と収賄容疑で逮捕・捜査対象となっている。その収賄額は、日本の汚職事件が可愛(かわい)らしく思えるほどだ。「ばからしくて税金など払っていられるか」というのが、多くのブラジル人の本音だろう。

(S)

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sekai_no_1 at 15:56│Comments(0)アメリカ・中南米 

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