2018年06月01日

短くも最長の登山鉄道

ベトナムから

 ベトナムのお勧め観光地は、海ではハロン湾、山ではサパだ。どちらもハノイに近い北部にあるのだが、ダイナミックな景観がいい。「海の桂林」とも呼ばれるハロン湾は、石灰岩でできた島々が切り立った断崖絶壁を形成し、見る者を圧倒する。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ

 一方のサパは、高原地帯で夏もかなり涼しく、フランス統治時代に避暑地として開発された高原リゾート地だ。何よりサパには、「インドシナの屋根」と呼ばれるベトナム最高峰のファンシーパン山がある。標高は3143メートルで、外国からの登山観光客も多い。

 ベトナムでの山登りは格別だ。普通の登山は眺望が開けたり、自然を堪能するわけだが、ベトナムでは時間の旅をも提供してくれる。というのも、山間部には段々畑が広がっていたり、少数民族の部落があったりと、山によっては400〜500年前のベトナムを覗(のぞ)き見ることも可能だからだ。

 そのサパで今春、ファンシーパン山に続くロープウエーの駅とを結ぶベトナム最長の「ムオンホア登山鉄道」が運行を始めた。「最長」とはいえ鉄道の全長は、およそ2キロと短い。ただ他に登山鉄道があるとも思えないので、「国内最長」となった模様だ。いわば、人目を引き付けるキャッチコピーとしての「最長」だが、私が広報なら「500年前へのタイムトリップ」を強調する。

(T)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ

sekai_no_1 at 13:57│Comments(0)

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

電子ブック
シベリア鉄道見聞録 ウラジオストクからモスクワまで、「ロシア号」6泊7日同乗ルポ! ほか電子ブック多数!
メルマガ

このブログは、メルマガ「ワールド・ニューズ・メール」と連携しています!


QRコード
QRコード
最新コメント
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ