2020年12月29日

「罪の告解」スマホではダメ

オーストリアから

 新型コロナウイルスの感染拡大以来、ソーシャルディスタンスが強調され、人と面と向かって話す機会は少なくなった。会議もオンラインが増えた。銀行はオンラインバンキングを顧客に勧めている。

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 ところが、対面ではないとだめという分野もある。

 バチカンからのニュースによると、信者が罪を告白し、罪の赦免(しゃめん)を神父から受けるために、スマートフォンで罪の告白をしたいという申し出があったという。それに対し「スマホでの罪の赦免は有効ではない」(マウロ・ピアチェンツァ枢機卿)という答えが戻ってきたという。

 スマホで「私は罪を犯しました」というメッセージを送り、受け手の神父から「分かりました。今後2度と同じ罪を犯さないように。懺悔(ざんげ)のために……」と返答のメッセージが戻ってくる。それを読んだ罪の告解者は「ありがとうございます」という短い返事を送れば、これで一件落着というふうにはいかないというのだ。

 罪の告解者は懺悔室で神父から赦免を受け、「罪障消滅」の宣言を受けなければならない。神に代わって「罪障消滅」を宣言する神父も相手の顔を少なくとも一度は見ないと信頼できないのだろう。フェイス・ツー・フェイスは信頼を得るためにはやはり欠かせないのかもしれない。特に、罪の告白という非常に私的な内容をスマホで解決することに、神もちゅうちょしているわけだ。ハッカーが至る所で暗躍している時代だ。告解者にとっても告白の内容が他に漏れる危険性も無視できない。

(O)

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sekai_no_1 at 12:02│Comments(0)ヨーロッパ 

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